読書感想文 「いざ城マニアたらん」A4版24枚

小牧長久手合戦図屏風 日本の古建築

「小牧長久手合戦図屏風と戦国軍記」松浦由起 著 36ページを読んで

読書感想文のつもりで書き始めたのですが、感想を言うには自らの立ち位置を語らないといけないと、建築家として40年得た知識を示し、恩師・内藤昌の研究姿を思い出し、江戸城から最後は「安土城復元」に至りました。ヨメに読ませたのですが「何よ、城マニア批判なんて。あんたこそ城マニア!」でしたので、読書感想文を「いざ城マニアたらん」とタイトルを打ち直して、アップします。

いざ、城マニアたらん

Facebook  アルバム 「小牧長久手の戦い」―合戦図―描かれた〈武〉勉誠出版2022年12月B5版416ページ17600円 の部分抜き刷り 「小牧長久手合戦図屏風と戦国軍記」松浦由起著 36ページを読んで―

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抜き刷り「小牧長久手合戦図屏風と戦国軍記」松浦由起著 36ページを読んで。
―合戦図―描かれた〈武〉勉誠出版2022年12月B5版416ページ17600円 の部分― 2022年2月13日 高橋和生へ 抜き刷りが送付された。

松浦由起さんへ
送付ありがとうございました。 山脇さんから「数学史の中の偉業とその背景の歴史」印刷物を8年つづけて送られており、その読書感想文はこの頃は1日で書いていましたので、「なに、合戦は知らないが、屏風(洛中洛外図)と絵巻物(年中行事絵巻、後三年の役絵巻、源氏物語絵巻、信貴山縁起絵巻、日光東照宮縁起絵巻)を見ているから、感想文などすぐに書けるさ。」と読み始めたのですが、30分で読書は止まり、3日間、抜き刷りを机の端に放棄していました。

止まったのは、「日光東照宮絵巻」を「東照社縁起絵巻」と徳川家康の一代記を消した絵巻物に名前を変え、それらを「戦国合戦絵巻」とくくり、その上の大きなくくりは「合戦絵巻の登場」と目次にあるのに気づいたからです。
載せる図録は長い絵巻物であっても合戦場面のフルカラーの一枚だけでしょう。 これは学者である編集者の二人、説話文学の中根千絵氏と近世絵画史の薄田大輔氏では、決して行なわないことだと思いました。勉誠社の編集者が絵巻物から合戦図を抜き出し、次に「大画面」の合戦図屏風の前に絵巻物を置き、「合戦」の共通点でまとめ17600円の豪華本とし、世に多くいる合戦マニア、城マニア向けに販売したものだと受け取りました。

<12人の最新研究>とは、二人の編集者の論考も含めて「合戦図」録の勉誠社の真の編集者が考えてたハクヅケなのでしょう。 「売れる本は良い本」ですから、売れれば出版社にとって良い事ですが、はたしてこれで売れましょうか?

私たちよりズ~ッと若い二人の未来ある編集者に対して、勉誠社の編集者はさておき、合戦マニア、城マニアに対して学者としてどのようにふるまうべきかを、私の名古屋城木造天守反対運動を通じて得た経験=史実を語るべき=を伝え、半世紀前の恩師・内藤昌の偉業を書き添え、是非、次の本の出版につなげて欲しいと「お節介」を決意しました。

それからが大変であり、書き終えるのに2週間かかりました。 付録「小説 安土城」も再精査して、より時間がかかってしましました。私の感想文は松浦さんだけでなく3人の編集者、歴史地理学の山村亜紀さんにも送ります。近いうちに「合戦図―描かれた〈武〉」を見せて下さい。私の心配事が間違いであると良いですが。

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