伝統建築

ランドスケープ

日本庭園 Japanese Garden

日本庭園について何か書こうとすれば、森蘊(もりおさむ1905~1988)先生の100篇の論文、20本の著作に触れずにはおられません。森先生の著作からの抜き書きを縦糸にして私ならではの「日本庭園」になればよいな、と始めます。マレス・エマニュエ...
名古屋城天守木造化に反対

「古建築を復元する」海野聡 著、2017年3月古川弘文館 刊 、1800円の紹介

海野さんの「復元」の守備範囲は「古建築」ではなく、「古代建築」です。彼の「復元学」を批判します。建築史学で「古建築」というと、半世紀前は江戸初期まででしたが、今は江戸末まで含みます。「城の復元」「木割書」まで入れてしまっては、彼のこの平屋建...
安土城の復元

「幻の安土城、復元。」と滋賀県は言う。

「いくつもの安土城天主が復元されたのですが、どれも確実なものはなく、幻の天主となっています。」と、滋賀県知事は語り始めました。2023年、これから20年をかけての「安土城基本整備計画」を発表したのですが、「まずはCGでの復元をして、「再建」...
安土城の復元

安土城天主:静嘉堂文庫「天守指図」と内藤昌復元案

静嘉堂文庫からこの巻物を内藤先生が発見した時、1969年の先生の驚きを感じてください。大工の家に代々伝わる宝物の様相です。天守指図 四重・五重天守指図 三重天守指図 二重天守指図 六重・七重八角平面の「天守」とあれば、直感で安土城天主なので...
安土城の復元

安土城の石垣:天守台東西面だけに「反り」がある、なぜか。驚愕の天守の造形を支える構造・軸組を解きほぐす。

「安土城の復元」の中の一部をここにアップします。巨大な木造建築を作る「架構の工夫」と「信長が3階に住む」事が、前代未聞の「吹き抜け」を作ったという論から、「大工の願う天守台を穴太衆が作れなかった」事が驚愕の天主の造形となった、とココに抜き書...
日本の古建築

古建築リスト:平安時代末まで59棟。 西岡常一「桧は1000年もつ」の為に。

「木造だから1000年持つ、コンクリートは100年しかもたない。」と名古屋城木造天守を復元したい皆さんは、西岡棟梁のお話「樹齢千年の桧の寿命は千年」法隆寺を支えた木、1978年NHK出版を捻じ曲げて使います。わざと間違えて吹き込む河村市長が...
お城の石垣

お城の石垣

犬山城、名古屋城と、城を順に書いて来ましたが、その都度、石垣について必ず触れています。重複が多くなるのは、名古屋城木造天守復元での名古屋市石垣部会のお話が「石垣の基礎知識」がないとわからないので、それを補おうとした事と、小牧市が「信長の小牧...
城下町

田原 城下町 1万石 with吉田 7万石

名工大建築学科 昭和49年度学士論文より渥美半島は田原市であること皆さん知っていましょうか。そして、江戸時代に田原藩が渥美半島にあったことなど知らないでしょうね。私も名工大内藤研究室に入ってから、豊橋市はかって吉田藩であり、城下町であったこ...
城下町

西尾 城下町 2万石⇒大給松平氏 6万石  with 岡崎 5万石

三河国29万石は徳川家の故地として、譜代大名が分割統治していました。矢作川沿いに拳母城(豊田市)2万石、岡崎城5万石と、河口に西尾城6万石がおかれ、豊川河口には吉田城(豊橋市)7万石、あと、尾張との国境の境川河口に刈谷城2万石、渥美郡に田原...
安土城の復元

Interior design of Japan (2)輝度で設計する。 2012/12/01

光がなければ空間はない。インテリアを設計するには、その姿を意図どおり形作ろうとするには、なにより光を与えなくてはならない。光は空間で散り、モノと壁、床、天井の間で反射を繰り返す。 一方向からの光に対して、モノの光のあたらないところを陰Sha...